注目のブランド
時代の感性と日本の伝統美を一枚に

五感に訴えかけるきものとして、現在脚光を浴びている「聖jin苑」。建築、インテリア、照明デザインなど、きもの以外の分野でも活躍。名だたる著名人から最も熱い視線を注がれている、注目のブランドです。
京都発・伝統とモダンを楽しむお洒落きもの
「聖jin苑」は児島廣和と児島健司の兄弟を中心に京都で設立されたブランド。京都発のブランドらしく、市松、七宝つなぎ、麻の葉、波に千鳥…伝統文様をモチーフにしたものが多いのが特徴です。脈々と受け継がれてきた日本の伝統美をベースに現代性をプラスした聖jin苑のきものは、古典でありながらモダンでスタイリッシュな着こなしが楽しめます。
注目したい作品は、うさぎが宝を引き寄せる様子や月夜に遊ぶ様子など、うさぎをモチーフにしたもの。ぼかし染めの幻想的な地色と日本の伝統柄の上に可愛らしい兎が遊ぶ様子は、品格と遊び心の両方を感じさせる大人のきもの。故事や縁起物にちなんだストーリー性も、きもの好きが惹きつけられる理由のひとつです。
きものは手描き友禅の訪問着が中心ですが、小紋や羽織はもちろん、お召しといった先染めのきものもあります。帯は袋帯だけでなく、染めの名古屋帯も。京都の染めの技術を存分に活かした帯揚げや帯締めは絶妙な色の組み合わせ。扇子や草履もラインナップし、フルコーディネートも可能です。
詳細

聖jin苑が得意とする手描き友禅。京都の職人の確かな腕が、作家の感性を表現。

現代家屋にも似合う屏風や衝立。伝統美に時代性を加味したプロダクトを発表しています。

和のインテリアも得意。上は老舗温泉旅館のロビー(指宿・白水館)、下は屋形船の内装。
日本の伝統美を現代のライフスタイルに
聖jin苑のきものが多くのファンの心を捉えるのは、遊び心やおしゃれ感はもちろんですが、やはり日本伝統の「様式美」をしっかりと踏まえているから。脈々と受け継がれ、研ぎ澄まされた日本の美意識の基本が確立しているからです。その証拠に、聖jin苑ではきもの以外にも多くのプロダクトを手がけています。例えば老舗温泉旅館のロビーを飾る、「薩摩藩洛中洛外図」。武家や庶民の生活、春・夏・秋・冬の風物や行事を描いたこの絵は、文様の配置や空間の使い方など、しっかりとした日本美術の知識と技術がなければ描くことはできません。また、屏風や照明など、伝統工芸品を発表していることからも、その技術の高さを証明しています。
そして、これまで積み重ねてきた伝統美を時代にふさわしいデザインにアレンジすることも彼らの役割。今後はスマートフォンカバーを発表するなど、現代のライフスタイルに応用したものづくりも予定しています。伝統に軸足を置きながら、現代との調和を模索することで新たな伝統を生み出していく「聖jin苑」。これからの新作発表が楽しみなブランドです。
注目のブランド
-
西陣 熊井
母娘三代にわたって締められる帯を提案
詳しく見る -
アトリエ
聖jin苑時代の感性と日本の伝統美を一枚に
詳しく見る -
本檜染め作家
蒼 舟森と水…自然のやすらぎをきものに
詳しく見る -
青 柳
時代を越えて魅了する、華麗なる業(わざ)と美
詳しく見る